〜お笑いテスト解答の手引き〜 

「なんで俺の解答が優勝でけんのじゃ!」とお怒りのあなたに!せめてもの解説です。
★まず!テスト実施の時に「辛口では点にならない」とさんざん言いました。にもかかわらずほとんどの人が辛口、悪口で笑いを取ろうとしていました。ある採点者の感想…「鷹爪はまだ疑われている」です(笑)。辛口はもうさんざん伝言板で聞いて書いているのです。純粋に笑いだけを求めるのになぜ今更辛口を…?辛口を書いて点が取れなかった人は「当たり前」ですので、ご容赦下さい(笑)。
★また!鷹爪スタッフも人の子。周りとは笑いのツボがまた違うのも当然です。しかも、そういう仲間が集まったのですから、決まってしまったベクトルは思いの外に長いものです(笑)。片方の採点者が5点で片方が50点付けたとかいう事はまずありません。笑えるほどに採点の度合いがそっくりでした。よって低得点者を救済することも出来ませんでした。ご了承下さい。
★それでは解答の手引き、ごゆっくりご覧下さい。各問いごとに解説していきましょう。
第一問 国語(全体で30点満点)
 次の文章の( )の中を埋めよ。
 その時(1  )は微妙な動きで(2  )を驚かせた。これには当の浜名選手も気が気でない。 (3  )した吉永選手はカウントを(4  )と追い込まれ、ベンチもにわかに(5  )。 業を煮やした王監督は(6  )に(7  )のサインを送った。 ストライク!その瞬間2塁ランナーの井口はこれを(8  )と判断、(9  )に(10  )た。
大変難しい問題でしたね。まず辛口、悪口な解答はほぼ点数をあげないことにしました。やはり目標は「はずす」ことでしょう。しかし、むやみやたらにはずし過ぎると、前後の文章からかけ離れすぎて、場面を想像する面白さを欠いてしまいます。「なんで野球選手がこんなアホなことを…」と思わせるような、思わず吹き出してしまうような解答が好ましいですね。サンダーバードさんの例を見てみましょう。

 その時(谷啓)は微妙な動きで(モーニング娘)を驚かせた。これには当の浜名選手も気が気でない。

非常にありがちなボケに見えますが、このあとに続く「これには当の浜名選手も気が気でない。」でうまく背景を完成させられます。「モーニング娘を驚かせた谷啓を浜名が気にしている。」このシチュエーションを作っただけでもサンダーバードさんは正解です。むやみやたらに野球ネタの解答をしなくても、「浜名」という季語のようなものがあるので、ここは全く違うジャンルの解答を放り込むのが手でしょう。「なぜこれがいい例なんだ!」と思われるかも知れませんが、鷹爪の笑いはとりあえず「ツッコミ」をさせることにあります。問題のヒントに「鷹爪の笑いを研究するよう」に言っていたはずなんですが、多くの解答がその言葉だけの笑いで、それ以上のツッコミが出来なくなると言うものでした。参考にSPINAさんの解答も見てみましょう。

 ストライク!その瞬間2塁ランナーの井口はこれを(地震)と判断、(消防署)に(連絡し)た。

これもサンダーバードさんと同じく、容易ではあるがなかなか実際に無いことが想像できます。ストライクを地震と勘違いする気の小さい井口選手の像が出来上がります。しかも試合中。消防署にまで連絡する様子…。わずか一文でどこまでも連想が出来るような解答をしたSPINAさんは正解です。またよくない一部の解答例を挙げてみました。
 
 吉永選手はカウントを(2−0)と追い込まれ

カウントを「2−0」「2−3」と書いた人が大勢いました。これは前後の解答とよほど効果的に絡まない限り、ストライクカウントを「2」にするのは好ましくありません。無理矢理まともに答えておいて、一カ所だけ落とす、などという技術を使えればいいのですが、それも大変危険で、うまく活かした方は一人もおられませんでした。
第二問 歴史(全体で12点満点)
 歴史年表です。空欄になっている部分に適すると思われる事柄を埋めなさい。
  1988年 南海ホークスがダイエーへ(1      )
  1990年 新監督に田淵氏が就任する
  1992年 (2                  )
  1993年 福岡ドーム完成 ホークスのフランチャイズとなる
  1995年 (3                  )
  1996年 王ダイエー最下位に転落
  1997年 (4                  )
ほとんどの人がダイエーの実際の歴史を辛口で楽しもうとしていましたが、これではいけません。まず(1  )から見てみましょう。悪い例を挙げますと、南海ホークスがダイエーへ「寝返る」「買い叩かれる」「売り飛ばされる」。これは強いて言えば言葉の楽しさだけで、これ以上つっこみようがありません。よかったのはサンダーバードさん。

  1988年 南海ホークスがダイエーへ(社会科見学)
  1990年 新監督に田淵氏が就任する

パッと見はなんの変哲もない解答ですが、そういうこっけいな場面を想像出来る時点で、他と大差を付けています。南海の選手団が何を修学するためにダイエーへ行ったのか?その後の見学の様子もどんどん想像でき、ツッコミ続けられます。想像が瞬時に止まってしまうものであっては笑いになりにくいです。

次に(2〜4)を見てみましょう。これはわざわざ「3つも自由に書き込んで下さい」と言ってるような問題です。この3つの空白を上手く関連させて使わなければなりません。SPINAさんの例を見てみましょう。

  1990年 新監督に田淵氏が就任する
  1992年 (除去手術)
  1993年 福岡ドーム完成 ホークスのフランチャイズとなる
  1995年 (除去手術)
  1996年 王ダイエー最下位に転落
  1997年 (除去手術を諦める)

この三段式の解答は空白だけの項目を見事に活かしたやりかたでした。三段に注目させておいて、結局「何を除去するのか」「どこが悪かったのか」「なんで5年も」と、幅広く、それでいて永久につっこめるのもいいところ。また、逆のパターンで成功しているサンダーバードさんの例も見てみましょう。

  1990年 新監督に田淵氏が就任する
  1992年 (バブル崩壊、キテイちゃんが内輪受け)
  1993年 福岡ドーム完成 ホークスのフランチャイズとなる
  1995年 (三万円を買う)
  1996年 王ダイエー最下位に転落
  1997年 (うまい話にあう)

「三万円を買う」「うまい話にあう」と、それだけ見ると笑えないのに、年表にあまりにもランダムにまっているためにポイントになっています。やってはいけないのは、長々と書くことです。長々書くということはそれだけ説明が必要になり、笑い手から想像させる余地を奪ってしまいます。それにリズムが悪くなってしまう欠点もあります。特にこういう年表は、もともと簡潔にまとめてあるものですから、その流れを止めてまで笑いを取れる自信のある解答でなければ、やらないほうが無難でしょう。
第三問 英語(全体で6点満点)
 次の英語を自分なりに訳しなさい  
  AIMING×2 (1          )
  JUST NOW (2          )
優勝を狙うには他人が考えつかない解答をしなければなりません。お笑いとは一種の裏切りであり、「なるほど」と感心させなければなりません。(1) の解答に「永眠」と書いた人が3人もいました。これでは裏切りにはならず、得点になりません。よくない例を挙げてみましょう。

 AIMING×2 
  (二兎を追うものは一兎をも得ず…ホークスの好成績と王監督の退陣を狙うとどちらも叶わない)
  (銃でねらわれ永眠する)
  (サダハルの監督生命 セとパで2回永眠す)

 まず(二兎を〜)の解答は長すぎます。お笑いになってないです。次の二つの永眠、特に3つめの(サダハル〜)は辛口になってしまいます。

 JUST NOW
  (ちょうどである以上はねえ・・・)
  (いまだ!”ピッチャー鹿取”!!)
  (ちょうどいま江川鼻血)
  (ふと思ったその時が監督の辞め時)

 (ちょうど)とか(今)というのはいわば「そのまんま」です。そのまんまでいくのであれば、それなりに落とさなければなりません。「JUST NOW」という問題自身がいわば「振り」なのに、さらに追い打ちをかけて振ってしまっているのです。これだけ振るのであれば、何度も振るだけの完璧なボケが要求されます。
第四問 数学(全体で10点満点)
 南海電車一両500万円のとき、ダイエー碑文谷店の一日の売り上げは1300万円です。
 では南海電車一両1000万円の時の、ダイエーの全国総売り上げを、
 自分なりの定理を用いて答えなさい。
  (                                  )
この問題こそ、問いの「振り」にあります。問題文の長さはいわば「振り」。それにボケるわけですから、それなりの解答を用意しなければなりません。残念だったのはほとんどの人が「ボケた定理」を書いてから、ボケてしまったということです。これは大変な落とし穴。「自分なりの定理を用いて」というのは問題としては非常に長い振りです。これに答えるようにボケた定理を用意してしまうと、振りを延長してしまうだけになりかねません。採点者全員が期待したのは、定理を使っていない解答です。お笑いを目指すなら常識的にボケた定理など使ってはどうしようもないでしょう。確かにそれを回避しようとした解答もありましたが、いかんせん薄すぎました。また、ごちゃごちゃ書きすぎるのは問題外です。笑い手の懐へ一気に飛び込めなくなり、非常にリズムを失います。
第五問 音楽(全体で6点満点)
 いざゆけ若鷹軍団の曲に使われている主な楽器を2つ答えなさい。  
 (1   )(2   )
問題のヒントに「(1   )でまともに答え、(2   ) でボケる方法もある」と書いたら、そのまま鵜呑みにして(1   )でまともに答え、(2   ) でボケた人が大勢いました。もちろんこれは方法としてやる分にはいいのですが、肝心のボケがボケきれていないために、(1   )の「捨て」が意味を成さない解答が多く見られました。この問題に関しては、短い単語が2つ続きますので、言葉の間抜けさで、連続で一気に勝負した方がいいでしょう。

 N・Oさんの「犬笛」「ケトル」。
 サンダーバードさんの「カスタネット」「カズ山本」。
 T・Nさんの「小林亜星」「服部克久」。

このあたりはそれを踏まえていただけ、他の解答よりややいい得点になっています。
第六問 科学(全体で6点満点)
 水の沸点は100度です。次の温度を沸点とする物質を書きなさい。
  281.6度 (1   )
  -59.3度 (2   )
これも第五問とよく似た問題ですが、更に難解です。得点にならない解答の仕方を説明した方がいいでしょう。まず、その言葉だけで笑えそうなものはダメです。和声進行と同じように、その組み合わせが大切です。

「初芝の小便」
「親父の禿頭」
「島田誠の靴下」

以上は一部の解答ですが、おわかりのように「○○の○○」という形が多いです。この方法は短いながらくどくなる上、「小便」「禿頭」というのはちょっと問題ですね(笑)。いい例として挙げるならサンダーバードさんの「ダイエーセービングシュース」。一見何でもないように見えますが、微妙な現実味が見えかくれして、笑い手の想像力をかき立てています。またT・Nさんの「IZAMのSHAZNA君」という大ボケも採点者殺しな解答です。2パターンのツッコミが同時に且つ瞬時に行われるのが目に見えますね(笑)。
第七問 地理(全体で30点満点)
 空欄になっている部分に適すると思われる語句を埋めなさい。  ダイエーホークスのフランチャイズは福岡県の(1  )にあり、(2  )の生産で有名な都市である。 人口は(3  )を数え、九州第一の(4  )としてその役割を果たしている。 近年(5  )は減少傾向にあり心配されているが、ここへ来て(6  )の(7  )が導入され、 回復の希望が出てきている。北は(8  )、南は(9  )に面しており、 アジアの中心都市としてこれからも(10  )されていくことであろう。
最後に来て非常に皆さん苦労されたようです。所々笑える解答はありましたが、全体を通して上手く流した人はゼロでした。細かい説明はもう必要ないでしょう。第六問までを上手く答えた人はある程度の点を得ていました。
さて、以上です(笑)。 今回一番笑えたのは、鷹爪スタッフの笑いの方向性が非常に似ていたことです。 個別に採点したのにも関わらず、ほぼ皆近い点を付けていっていました。 旧ぼくたスタッフである局長、jr、編集長は、幼少の頃からのつきあい、 笑いの方向性もほぼ似ています。 デビ狂にしてもスタッフ同士で話し合う内、 好きな笑いの方向や芸人がほとんど旧ぼくたスタッフと合致しているということでした。 デビ狂は鷹爪では客員から入ったので、 つきあいとしてはまだ2年ほど。 しかし、デビ狂自身「鷹爪のダイエーに笑いを求める方向性が好きで入閣させて貰った」と言うくらい。 スタッフの笑いのツボがほぼ同じ所にあるというのが頷けるのであります。

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1998 ぼくた兄弟社